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2005年06月02日(木) 00時00分

腰椎手術の女性死亡 日本医大北総病院 遺族らミス提訴へ 東京新聞

 千葉県印旛村の日本医科大付属千葉北総病院で昨年五月、腰椎(ようつい)骨折の手術を受けた東京都の会社員の女性=当時(23)=が出血多量で亡くなっていたことが一日、分かった。千葉県に住む女性の遺族は「通常は命にかかわる手術ではなく、医療ミスが原因とみられる」として、病院を経営する学校法人「日本医科大学」=赫(てらし)彰郎理事長=を相手に約八千八百万円の賠償を求める訴訟を起こす。

 遺族は昨年五月、業務上過失致死容疑で病院側を刑事告訴し、県警は関係者の事情聴取を進めている。病院側は「警察への対応があり、取材は受けられない」としている。

 関係者によると、女性は昨年五月三日午前十時ごろ、同県内で交通事故に遭って、第一腰椎骨折のけがを負った。手術を受けるために七日、千葉北総病院に入院。四日後に破損した部位に肋骨(ろっこつ)などを移植する手術を受けた。

 約八時間かけた手術の後、女性は血圧が下がるなど容体が急変。集中治療室(ICU)で救命医らが心臓マッサージをしたが、十二日午前六時五十五分ごろ、死亡した。

 遺族によると、死亡直後に田中宣威(のりたけ)院長らから「術後処置に問題があったかもしれない」と言われ、その後「折れた腰椎から出血した」と説明があったという。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050602/mng_____sya_____010.shtml