2005年06月02日(木) 03時07分
<リフォーム問題>手抜き工事で業者が「金返します」 大阪(毎日新聞)
大阪府堺市の女性(80)が、大阪市内の水道工事業者に約1000万円を支払わされたずさんリフォーム問題で、業者が毎日新聞の報道後「手抜き工事」を認め、女性に謝罪、一部返金を申し出たことが1日、分かった。専門家は「全額返済と家の原状回復が基本」と業者の姿勢を批判。毎日新聞の取材で、業者は建設業法に基づく許可などを受けていなかったことも分かった。
関係者によると、業者から連絡があったのは、記事掲載の翌日の5月31日。従業員が女性宅を訪れ、現場を見ないまま「手抜き工事でした。担当者が勝手にやりました」などと謝罪した。そのうえで「希望通りに工事をやり直す」と提案した。しかし、女性の親族は「もう工事はしてほしくない」と断り、返金を求めたところ「350万円ほどの工事。残金(約650万円)を返す」などと話して帰ったという。
専門家が「100万円程度でできる」とするリフォームに、この業者は「給水管新設」などで210万円、台所リフォーム名目で約800万円を支払わせた。しかし、建設業を営むのに必要な国土交通相や知事の許可を受けておらず、堺市の給水装置工事事業者指定も受けていなかったことも分かった。
【遠藤哲也、亀田早苗】
(毎日新聞) - 6月2日3時7分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050602-00000010-mai-soci