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関西各地の繁華街で昨秋から暮れごろまでアルバイトを雇って街頭募金を集めた「NPO緊急支援グループ」が、虚偽の求人広告でバイトを集めた疑いが強まり、大阪府警捜査2課は31日、募金活動を実質的に取り仕切っていた主宰者の男性(34)と同グループ代表の男性(60)から、職業安定法違反(虚偽広告の禁止)の疑いで取り調べを始めた。容疑が固まり次第、逮捕する。同グループは難病の子どもを支援するという名目で多額の募金を集めていた。大半の使途は明らかにされておらず、捜査2課は募金の行方についても追及する。
◇大阪府警、カネの行方追及
捜査2課は同日午前、大阪市阿倍野区の主宰者の自宅を家宅捜査し、関係書類などを押収。
関係者によると、2人は共謀し、実際には街頭募金させるバイト集めが目的なのに、昨年10〜11月、大阪市中央区の喫茶店が時給1000円以上で「ケーキの試食配り」などのバイトを募集する内容の虚偽広告を、求人雑誌に掲載した疑いが持たれている。主宰者は応募してきた若者らに「ケーキのバイトはもういっぱいになったが、同じ時給なら街頭募金がある」と説得。応募者が募金のバイトを承諾すると、「10日以上働かないと給料を払わない」などとし、大阪、神戸、京都などの繁華街で街頭募金をさせていた。
街頭募金には警察の道路使用許可が必要なため、代表の男性は各地の警察署に道路使用許可申請書を提出していた。
同グループは昨年10月から連日のように、街頭募金活動を継続。バイトをした大学生によると、1人1日で1万〜5万円ぐらい集め、バイトは多い時で1日70人ぐらいいたという。主宰者は昨年末、毎日新聞の取材に「ケーキのバイトもさせるつもりだった。集めた金の使途は時期がくれば公表する」と話したが、その後間もなくして突然活動を中止。募金の使途の大半は未公表のままになっている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kansai/news/20050531ddf001040001000c.html