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2005年05月30日(月) 13時09分

神奈川県、残虐なゲームソフトを有害図書に指定へ読売新聞

 神奈川県児童福祉審議会の社会環境部会は30日、ゲームソフトメーカー大手「カプコン」(大阪市)が販売しているDVD「グランド・セフト・オート3」に残虐な内容が含まれているとして、同県青少年保護育成条例に基づく「有害図書類」に指定すべきだとの意見で一致した。

 知事への答申を経て、同ゲームソフトは有害図書類に指定され、同県内では18歳未満への販売禁止と、区分陳列が義務付けられる。条例で残虐なゲームソフトを個別に「有害図書類」として規制するのは全国で初めて。

 同部会は、このソフトに無抵抗の人を無差別に殺傷する描写が含まれていることなどから、青少年の粗暴性、残虐性を誘発・助長する危険があると判断した。規制は、早ければ6月中にもスタートし、悪質な違反者には30万円以下の罰金が科せられる。

 カプコンの広報室は「業界団体と相談して対応を考えたい」としている。

 グランド・セフト・オート3は米国のメーカーが制作し、国内では、カプコンが家庭用ゲーム機「プレイステーション2」用に販売。この国内版は、県によると、今年4月までに約35万本が売れたという。

 主人公は、仲間に裏切られた銀行強盗という設定で、プレーヤーは、生き残るために強盗や殺人も辞さずに戦い続け、仲間への復しゅうを目指すというストーリー。銃撃、流血シーンも含まれ、「ギャング映画」を追体験できる内容となっている。
(読売新聞) - 5月30日13時9分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050530-00000204-yom-soci