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県によると、姉妹は四月十六日にインターネットのオークションを利用し「天天素」一パック(三十錠)を三千九百円で購入。妹は同月十九日からの三日間、一日一カプセルを服用したところ、健康被害が出た。姉は二十一日に一カプセルを服用し健康被害が出た。服用してすぐに火照りなどの症状が出て、数時間後には寝込むなどしており、「天天素」との因果関係が疑われるという。二人とも既に回復している。同月二十七日に姉妹の母が最寄りの保健所に届け出た。
県は現在成分を検査しているが、広島県の検査では国内では医薬品として未承認のシブトラミンが一カプセル中、七・二ミリグラム検出されたほか、食欲抑制剤として使われている第三種向精神薬のマジンドール一・四ミリグラムも検出された。シブトラミンは薬として承認されている米国では肥満症の治療に使われるが、添付文書に警告として「血圧の上昇及び心拍数の増加」が記載されている。マジンドールは厚生労働省の認可時に常用量として成人一日一回〇・五ミリグラム、最高で一・五ミリグラムまでとされている。
「天天素」のパッケージには製造業者名として「野馬生物保健品有限公司」、製造所として中国広州市と記載されているため、中国製とみられる。
県はホームページでも「天天素」による健康被害情報について公開している。 (増村 光俊)
(〓はにくづきに交)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20050528/lcl_____stm_____000.shtml