2005年05月27日(金) 13時20分
捜査当局の逆襲、違法ダウンロード加担者を摘発(japan.internet.com)
映画『Star Wars』最新作が全米で大ヒット中だが、「フォース」の暗黒面に囚われ、同作の違法コピー流通に加担した高速ダウンロードネットワーク『
EliteTorrents 』捜査の手が及んだ。
これは、ピアツーピア (P2P) ネットワーク型ファイル交換技術『
BitTorrent 』を悪用した違法コピー交換者を対象に行なった、初めての刑事摘発にあたる。米連邦捜査当局は、全米各地で10か所の家宅捜索を行なうとともに、Elite Torrents のメインサーバーを押収し、同サイトを閉鎖した。
米司法省によると、Elite Torrents の会員13万3000人は、著作権保護対象の映画/音楽/コンピュータソフトウェア、合計1万8000タイトルを210万部も違法に流通させた疑いがあるという。
同省は25日、そうした違法ダウンロードについて、『Star Wars III: Revenge of the Sith』(シスの復讐) をはじめ、劇場公開前の映画が多く含まれていたと述べている。シスの復讐については、劇場公開の6時間前に Elite Torrents ネットワークで違法コピーのダウンロードが1万回以上に及んでいたという。
司法次官補代理の John C. Richter 氏は、声明の中で次のように述べている。「この一斉摘発は、著作物のオンライン盗用に関わっている者すべてに対して、新技術を用いようとも隠れきれない、という明確なメッセージを送るものだ」
BitTorrent 自体は、大きなサイズのファイルを P2P ネットワークを通じて転送するためのアプリケーションだ。司法省が取り締まり対象にしているのは、同技術ではなく、頻繁に著作権保護対象の制作物の違法交換を行なっている私的ネットワークの運営者たちだ。映画業界も同じような戦略をとっている。米国映画協会(MPAA)は昨年末、BitTorrent アプリケーションを悪用して違法コピー交換に関与しているサーバー運営者を相手取って、民事訴訟を起こした。
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