2005年05月26日(木) 11時59分
住むのはロボット 各務原で全国初の「家」披露(中日新聞)
【岐阜県】全国初という「ロボットだけが住む家」が、各務原市須衛町の早稲田大WABOT−HOUSE(ワボットハウス)研究所に完成。二十五日、地域住民らに公開された。運用開始は今秋の予定。 (藤野 治英)
鉄筋五階建て、延べ四百三十二平方メートル。複数のロボットが“住み込み”、ロボット同士の通信実験や耐久性を研究する。将来的にはロボットがロボットを生み出すことも視野に入れている。
家にはトイレがなく、外壁はガラスを多用し中が丸見えで、床の高さが変えられる。ロボットならではの使い勝手を重視し、人間はメンテナンスなどで入るのみという。
企画や基本設計を担当した嘉納成男教授は「五年後にどんなロボットができるか想像できないが、ここならいろいろな研究ができる」と説明。また「子どもたちに中を見せていきたい。十年待てば研究者として育つ。岐阜県の産業育成にもなる」と、最先端の研究を見せることで関心を高め、次代を担う研究者を育てたい意向を話した。
同研究所は二〇〇一年、県と早大が協定を結んで設立。ロボットが動きやすいように考えられたダイニングキッチンなどを備える「人間とロボットが共生する家」があり、ロボット技術を生かした「人間の住む家」も建設中。
(中日新聞) - 5月26日11時59分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050526-00000008-cnc-l21