2005年05月26日(木) 13時46分
オウム信者ら4人を職安法違反容疑で逮捕(読売新聞)
オウム真理教の元信者らが、教団と関係のないパソコンソフト会社の社員に見せかけた信者を、東京都内の複数の民間会社で働かせていた疑いがあるとして、警視庁公安部は26日、職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)の疑いで、信者ら4人を逮捕、世田谷区南烏山6の教団本部施設など関係先22か所の捜索を始めた。
元信者(32)についても同容疑で逮捕状を用意して、行方を追っている。公安部は、教団の活動資金を得るために信者を不法に働かせていたとみている。
逮捕されたのは、荒川区南千住5、成田和義容疑者(42)、足立区保木間5、堀部千晶容疑者(29)ら信者3人と、渋谷区笹塚1、パソコンソフト会社元役員門脇慎吾容疑者(59)。
調べによると、元信者らは2003年1月〜05年1月、必要な許可を受けずに、信者4人を都内の計3社のパソコン関連会社で働かせた疑い。主犯格とみられる元信者らは、信者を、都内のパソコンソフト会社の社員であるかのように偽装して、同社が派遣契約を結んだパソコン関連会社に派遣していた。
パソコン関連会社はいずれも、信者であることには気付かなかったという。
公安部の調べによると、元信者は当時、教団のソフト開発部門で中心的な役割を果たしていたという。公安部では、元信者らは同様の手口で、計数十社で信者らを働かせていたと見て、“偽装工作”の全容解明を進める。
(読売新聞) - 5月26日13時46分更新
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