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2005年05月25日(水) 00時00分

国保納税催告書の写し 98世帯分 車内から盗難 富山市の嘱託職員 業務後 パチンコ中 国民健康保険税納税催告書の写しが盗まれ、会見で陳謝する大上戸良一市民生活部長(中央)ら市幹部=24日、富山市役所で 東京新聞

 国民健康保険(国保)税を徴収する富山市の嘱託職員男性(58)が二十三日夕、車上狙いに遭い、二〇〇四年度までに税を未納した九十八世帯の住所や氏名、未納額など個人情報が記された催告書の写しが入ったかばんを盗まれていたことが分かった。市は二十四日、会見を開いて説明する一方、対象世帯に謝罪した。

 市によると、男性は二十三日の業務が終了した午後六時ごろ、未納世帯に電話連絡するため、同市婦中町のパチンコ店駐車場に車を駐車。公衆電話から電話をかけたが、未納世帯の都合がつかなかったため、車内で書類を整理した。

 その後、催告書の写しが入ったかばんを助手席に置いたまま、車に鍵をかけてパチンコ店に入った。午後七時二十分ごろ、車の後部座席の窓ガラスが割られ、車内が荒らされていたのに気付き、八尾署に被害届を出した。同署は窃盗事件とみて捜査している。

 催告書の写しの内訳は、富山市婦中町が九十世帯、同市八尾町が八世帯。業務用のかばんに入れられており、国保税納税者の領収書なども含まれていた。

 市の国保税集金の嘱託職員は十二人。男性は四月から勤務し、旧八尾、婦中両町と旧山田、細入両村を担当している。

 市は研修会などで、徴収の際には書類の入ったかばんを車のトランクに収めるよう指導していた。

 会見で大上戸良一市民生活部長は、「皆さんには大変ご迷惑をお掛けした」と陳謝。業務終了後に書類を本庁舎などに返却させる方針を明らかにし、男性については「人事当局と協議しながら処分を検討したい」と話した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tym/20050525/lcl_____tym_____002.shtml