2005年05月25日(水) 00時00分

ダイエット食品で被害 未承認薬の成分検出 （東京新聞）

　厚生労働省は二十四日、岡山県在住の三十代と四十代の女性二人がインターネットを通じて購入したダイエット用健康食品から、国内未承認の医薬品「シブトラミン」、麻薬取締法で規制されている向精神薬「マジンドール」などが検出されたと発表した。二人は嘔吐（おうと）や頭痛、下痢など症状を訴えているという。

　広島県も同日、同じ商品名の健康食品で同県呉市の二十代の女性が被害を訴え「シブトラミン」など三種類の医薬品成分が検出されたと発表。富山県でも二十代の女性から健康被害の連絡があり、厚労省は各都道府県に同じ商品名の健康食品を回収するよう指示した。

　厚労省などによると、ダイエット食品は「天天素（てんてんそ）　清脂〓嚢（せいしこうのう）」。

　製造業者は「野馬生物（広州）保健品有限公司」と表示され中国製とみられる。カプセル状で、一カプセル三百五十ミリグラム。

　厚労省は広島、富山両県の商品の詳しい成分分析を進めるとともに、同様の症状がある場合は医療機関や保健所に相談するよう呼び掛けている。

※〓は月に交

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050525/eve_____sya_____004.shtml