2005年05月25日(水) 16時55分

不審電話：相次ぐ、子供誘拐装う電話　市教委、安全対策強化を指示−−豊橋　／愛知（毎日新聞）

　◇市教委が臨時校長会、安全対策強化を指示
　豊橋市内で、子供の誘拐を偽装した振り込め詐欺とみられる電話が相次いだほか、連れ去り未遂事件が起きたことを受け、同市教委は２４日、市内７４の全小中学校の校長を緊急に集め、臨時校長会を開いた。市教委は安全対策を強化するよう指示したうえで、今後の具体的な取り組みについて、各校に計画の提出を求めた。
　市教委によると、子供を誘拐したように装った電話は、今月１８日から２３日までに計７小中学校の２２人の児童・生徒の自宅にあったという。
　会合の冒頭、加藤正俊教育長は「学校と地域ぐるみで、子供の安全を守るための取り組みを高めたい」と述べ、ＰＴＡや警察などとの連携を強める姿勢を示した。このあと、振り込め詐欺とみられる電話の主が児童らの名前を正確に話していたことから情報管理の徹底を申し合わせたほか、親や教師の間で携帯電話のメールを使って不審者に関する情報を共有する方法などを話し合った。
　一方、１９日には鷹丘小の１年生の女子児童（６）が乗用車の男２人組に車に乗るよう声を掛けられ、女児が防犯ブザーを鳴らして難を免れている。同小の柴田孝和校長は「集団下校から離れて１人になった“すき間”を突かれた」と述べ、集団下校の方法について再検討する必要性を訴えた。【宮里良武】

５月２５日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050525-00000003-mailo-l23