2005年05月23日(月) 20時15分
<プロジェクトX>「番組内容違う」とNHKに申し入れ(毎日新聞)
NHKのテレビ番組「プロジェクトX」で取り上げられた大阪府立淀川工業高校(大阪市旭区、長谷川耕三校長)が、「番組内容の一部が事実と異なる」として、NHKに謝罪や再放送の取りやめなどを申し入れていたことが分かった。NHKは番組内容を紹介するホームページからこの回の分を削除した。
問題の番組は今月10日放送の「ファイト!町工場に捧(ささ)げる日本一の歌」。79年に赴任した新人教師が同高に合唱部をつくり、全国コンクールで金賞を受賞するまでの日々を追った。
番組は、「当時の同高は荒れに荒れていた」「毎年80人の退学者が出た」「(最初に出場した合唱コンクールで)会場にパトカーがやってきた」などと放送。これに対し、卒業生から「そこまでの事実はない」などの指摘が同高へ寄せられた。長谷川校長は「本校は当時、そういう状況ではなかったと聞いている。当時の関係者が心を痛めており、残念」と話している。
NHK広報局は「複数の同高関係者から取材して確認を取っているが、表現に一部行き過ぎた点があったと考えられる。ホームページについては学校側から内容を書き換えるよう要望があり、掲載をいったん外し、学校側と話し合っている」と話している。【油井雅和】
(毎日新聞) - 5月23日20時15分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050523-00000089-mai-soci