2005年05月23日(月) 22時03分
「プロジェクトX」事実と違う、取材された高校が抗議(読売新聞)
NHKのテレビ番組「プロジェクトX」で取り上げられた大阪府立淀川工業高校(大阪市旭区)が「『かつて荒れていた』と紹介されるなど、放送された内容が事実と違う」として、訂正や謝罪などを求めて抗議していたことが23日、わかった。
NHK側は「表現の一部に行き過ぎがあった」としている。
同校が抗議したのは、5月10日に放送された「ファイト! 町工場に捧げる日本一の歌」。同校に赴任した新人教師が、1982年にグリークラブを作り、全国大会で金賞を取るまでの歩みを伝えた。
番組は、同校について、「荒れに荒れていた」「年に80人が退学」「初めての合唱コンクールにはパトカーが来た」などの表現で紹介したが、同校はこれらの表現が事実ではないとして、根拠などを尋ねる質問状を提出したという。
長谷川耕三・淀川工校長は「取材はありがたかったが、放送内容で関係者に迷惑をかけた部分があり、残念。NHKには抗議を申し入れた」と話している。
NHKは誤りを認め、すでにホームページの同番組紹介コーナーから5月10日の放送内容を削除している。NHKの上滝賢二・経営広報部長は「学校側とは誠意をもって話し合い、了承を得られた内容にしたい」と話している。
(読売新聞) - 5月23日22時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050523-00000314-yom-ent