2005年05月22日(日) 00時00分
悪質な取り立て報告(朝日新聞・)
全国ヤミ金融対策会議代表幹事の宇都宮健児弁護士の講演などを通じて、「サラ金」や「ヤミ金」の被害について考える集い「ヤミ金、サラ金、振り込め詐欺と闘う」が21日、高松市の香川大学であった。悪質な取り立ての実態などが紹介され、出席した学生ら約150人が真剣に聴き入っていた。
宇都宮弁護士は「サラ金を放置した現代社会」と題して講演。主婦らに対して脅迫的な文言で怒鳴り続ける取り立ての様子を記録したテープや、自殺しようとするところを発見され、相談の結果、破産手続きなどを経て通常の生活を取り戻した男性の事例を紹介、「『経済・生活苦による自殺者』は03年で9千人近くにのぼる。相談窓口があり、解決方法があることを知っていれば、死ななくて済んだ命だ」などと呼びかけた。
またジャーナリストの三宅勝久さん、全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会松山たちばなの会の青野貴美子さんらを加えたシンポジウムも開かれ、「サラ金禍とメディアの責任」をテーマに討論した。「週刊朝日」が「武富士」から5千万円を受け取っていた問題や、新聞やテレビに登場する広告のあり方などについても議論が交わされ、「市民が声を上げることで、サラ金やヤミ金のない社会を築いていくべきだ」と訴えた。
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http://mytown.asahi.com/kagawa/news02.asp?kiji=7363
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