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2005年05月18日(水) 02時49分

「がん消えた」本 出版社など強制捜査へ 警視庁、きょうにも産経新聞

 承認前の医薬品の広告は禁止されているにもかかわらず、キノコの一種「アガリクス」を使った健康食品を「がんに効く」と紹介した書籍を出版したとして、警視庁生活環境課は十七日、薬事法違反容疑で「ライブ出版」(東京都港区)などを十八日にも強制捜査する方針を固めた。
 警視庁はすでに関連会社「史輝出版」(同)などを捜索していたが、出版物の記載を広告とみなして刑事訴追したケースは過去になく、憲法で保障する「言論・出版の自由」を侵す可能性もあるため、新たな捜索による証拠固めが不可欠と判断した。ほかに家宅捜索を受けるのは、「青山書籍」(同)や健康食品販売「応微研」(山梨県玉穂町)など。
 調べでは、史輝出版などは、薬事法で承認前の医薬品の広告が禁じられているにもかかわらず、「アガリクス」を成分とする健康食品の効能について「がんが消えた」と紹介する本を多数出版し、広告を繰り返していた疑いが持たれている。
 アガリクスは医薬品ではないが、薬事法では効能を示して販売すると医薬品とみなされる。書籍では、効能の説明で他商品に対する優位性を強調。巻末の問い合わせ先の電話番号に照会すれば商品が購入できるようになっていた。警視庁は先月上旬、史輝出版や書籍を監修した元大学教授宅などを捜索していた。
(産経新聞) - 5月18日2時49分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050518-00000019-san-soci