2005年05月16日(月) 12時08分
医師と偽り妊婦の腹部切開、30歳の男に有罪判決(読売新聞)
携帯電話のインターネット掲示板で中絶手術を行う医師を探していた妊婦に医師と偽って近づき、腹部を切開したとして、傷害罪に問われた埼玉県新座市栄、無職山下仁志被告(30)の判決が16日、仙台地裁であった。
斉藤啓昭裁判官は「医師免許がないのに、麻酔をかけずに腹部を切開した犯行は危険で異常」として、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役3年)を言い渡した。
判決によると、山下被告は昨年11月24日夜、宮城県石巻市の民家で、妊娠8か月の女性(29)の腹を、長さ約8センチ、深さ約5センチにわたって切開し、約2週間のけがを負わせた。
山下被告は昨年12月に逮捕され、今年2月の初公判で起訴事実を認めたが、弁護側は「心神耗弱状態にあった」と主張。検察側は、「傷があと2センチ深ければ胎盤が傷つき、出血多量で死亡する可能性もあった」と指摘していた。
(読売新聞) - 5月16日12時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050516-00000303-yom-soci