2005年05月14日(土) 16時50分
詐欺:化粧品で「投資詐欺」 県内で総額10億円か−−県弁護士会、告訴検討 /静岡(毎日新聞)
◇1人あたり被害2000万円超も多数
県弁護士会は13日、県内で化粧品への投資名目に多額の金を集める「投資詐欺」が起きていると発表した。1人あたり2000万円を超える被害も多く、県内だけで被害額は10億円を超えると見られる。県弁護士会は19日に相談を受け付けるとともに、詐欺容疑で刑事告訴も検討している。
弁護士会によると、金を集めていたのは化粧品販売会社「ビッグママ」など3団体。いずれも神奈川県の女性(今年2月に59歳で死亡)が経営。「元本を1年で倍にする」と化粧品への投資話を持ちかけ、金を集めていた。投資直後は10%前後の配当を出したが、昨年7月以降、配当はない。
弁護士会はこれまで、県内で7人から約2億円の被害を確認。被害相談は約50人にのぼり、1人あたり2000万円を超える被害が多いことから、10億円を超える被害が出ているとみられる。同社代理人によると、出資者は全国に1000人以上いるという。
同社は現在、営業がストップしており、破産申し立てが行われる予定。同社代理人は「事実調査を行っている」とコメントしている。
弁護士会の電話相談は19日午後1時〜同4時、特設電話(054・253・9925)で受け付ける。被害者を支援する青山雅幸弁護士は「被害者はもっと多いはず。相談で被害確認を行い、被害弁済につなげたい」と語っている。【古関俊樹】
5月14日朝刊
(毎日新聞) - 5月14日16時50分更新
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