2005年05月13日(金) 22時55分

＜パナウェーブ訴訟＞名誉棄損で文春に一部勝訴　東京地裁（毎日新聞）

　白装束集団「パナウェーブ研究所」の母体である宗教団体「千乃正法会（ちのしょうほうかい）」（東京都渋谷区）と千乃裕子代表が、週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の文芸春秋社に計４０００万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が１３日、東京地裁であった。市川正巳裁判長は「一部に事実でない名誉棄損の記事があった」として、同社に２００万円の支払いを命じた。
　同誌は０３年５月１５日号と６月１９日号で「女教祖　千乃裕子にストリーキングの過去」「捜査進展　白装束集団　やはり四国鉄塔倒壊実行していた！？」などと報じた。
　判決は「ストリーキング」は真実としたが、９８年２月に香川県で起きた鉄塔倒壊事件については「同会が事件にかかわったと信じる相当な理由はなかった」と判断した。【井崎憲】
　▽文芸春秋社長室の話　当時の捜査当局の見方を報じたもので、違法行為を行ったとは断定していない。後に立件されなかったことをもって裁判上の証明がないとの判断には承服しがたい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050513-00000128-mai-soci