2005年05月13日(金) 16時21分
携帯電話詐取事件:容疑の男「市販本、参考にした」−−県警など逮捕 /群馬(毎日新聞)
インターネットのいわゆる「裏サイト」を通じて集まったグループによる携帯電話詐取事件で、県警交通指導課と前橋署は12日、さいたま市緑区道祖土、無職、田部篤容疑者(23)を有印公文書偽造・同行使、詐欺容疑などで逮捕した。偽造免許を作って実行役に渡し、詐取を指示したグループのリーダー格とみられ、「偽造方法が書かれた市販の手引き書を参考にした」と容疑を認めているという。逮捕は6人目。県内や東京都内の携帯電話販売店で昨年6〜8月、計150台以上をだまし取って振り込め詐欺集団などに売却。1000万円以上の利益を得たと供述しているという。
調べでは、別の詐取グループの仲間だった東京都豊島区、無職、木月晃央被告(23)=詐欺罪などで公判中=らと共謀して昨年6月、前橋市野中町、無職、藤林一利被告(39)=同=の顔写真が入った偽造免許証を作り、これを使って同7月2日、東京都足立区内の携帯電話販売店で1台をだまし取った疑い。
同グループは詐取の実行役を裏サイトを通じて募り、携帯電話1台当たり約6000円の手数料を支払っていたという。
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相次ぐ運転免許偽造事件を受けて県警は、警察庁が08年までに全国で導入を目指す「ICチップ入り運転免許」を県内で発行する運転免許に06年度中に導入実現を目指す方向で検討している。【木下訓明、桝谷敦子】
5月13日朝刊
(毎日新聞) - 5月13日16時21分更新
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