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2005年05月11日(水) 00時00分

『融資保証詐欺』ご用心 被害総額すでに昨年上回る  東京新聞

 振り込め詐欺の一つで、多重債務者に融資話を持ちかけ、保証金などの名目で現金をだまし取る「融資保証詐欺」が今年に入り、急増している。県警捜査二課のまとめによると、一−三月の被害は五十件で、総額四千八百万円。すでに昨年一年間の被害総額四千五百万円を上回っている。減少傾向にある「おれおれ詐欺」の被害総額五千二百万円(今年三月末現在)に迫る勢いで、県警は「融資への甘い誘いは信用しないように」と呼び掛けている。 (石屋 法道)

 融資保証詐欺の犯行グループは多重債務者の名簿を入手し、直接電話をかけたり、ダイレクトメール(DM)を送付したりする。すぐにまとまった現金がほしい債務者に「低金利で融資する」「借金を一本化する」などと持ちかけ、「保証人がいらない代わりに保証金が必要」との名目で、現金を振り込ませる。

 一度、現金を振り込ませた後も融資せず、さらに現金を要求。被害者の「今まで振り込んだ金がもったいない」という心理につけ込み、数回から数十回振り込みを続けさせる。

 一月には、太田市の男性会社員(30)が六百万円の融資話に対し、二十一回にわたり二倍の計約千二百万円もだまし取られる被害があった。

 県消費生活センターによると、融資にかかわる相談は減っているが、保証金詐欺は増加。「無登録業者は言うまでもなく、いきなりDMなどで来る融資話には極力、注意してほしい」と呼び掛けている。

 県警は「闇金」などの業者と詐欺グループとの“横のつながり”もあるとみている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20050511/lcl_____gnm_____002.shtml