2005年05月10日(火) 00時00分

生徒８２７人個人情報入りパソコン盗まれる （東京新聞）

　大和市立大和中学校の男性教諭（３２）が七日未明、市内の書店駐車場に止めていた自家用車から、生徒延べ八百二十七人分の個人情報が入ったノート型パソコンを盗まれていたことが分かった。大和市教育委員会が、九日発表した。

　市教委によると、男性教諭は七日午前零時五十分ごろ、同市深見東三の書店駐車場に車を止め、店に入った。約四十分後、車に戻ると、後部窓ガラスが割られ、後部座席にあったパソコンやフロッピーディスクなどが盗まれており、一一〇番通報したという。

　パソコンには、二年生全生徒二百六十人分の氏名、住所、電話番号が入った防災名簿、男性教諭が顧問をする部活動の三年生二十九人の氏名と電話番号が入った連絡網、昨年度に教諭が担当した教科の一、二年生計五百三十八人分の成績などが入っていた。九日までに、生徒宅に不審な電話などはないという。

　市教委は九日、市内二十八の市立小中学校に、個人情報が入ったパソコンやフロッピーディスクなどの学校外持ち出し禁止の徹底と再点検を指示した。また同校は十一日、緊急保護者会を開き、謝罪するとともに不審な電話などに注意を呼びかける予定だ。

　同市教委の箱崎香代子教育総務部長は「個人情報管理の徹底が足りなかった。再発防止と信頼を取り戻すために全力を尽くしたい」と話した。　（小川　慎一）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20050510/lcl_____kgw_____002.shtml