2005年05月10日(火) 16時25分
個人情報:県水道局員が料金滞納者10人分を紛失−−連休中、電車内で /千葉(毎日新聞)
県水道局は9日、同局千葉水道事務所市原支所の男性職員(59)が連休中の5日、水道料金を滞納している市内の水道利用者10人分の個人情報が記された書類4枚を電車内で紛失していた、と発表した。滞納者の住所、氏名、滞納料金などが記載されていた。書類を拾った男性から連絡があり紛失が発覚した。すでに4枚すべての回収を終えたが、同局の高橋三郎管理部長は「外部に持ち出した時点で問題。それをさらに紛失したことは大変申し訳ない」と陳謝した。
同局によると、この職員は休暇中の5日、市原市の自宅から東京・奥多摩に散策に出かける際、書類の裏にJR青梅線の時刻表を印刷して持ち歩いていた。JR東京駅で同総武線から中央線に乗り換える際、電車内に書類を置き忘れた。行楽先で紛失に気付き、同日午後6時ごろに東京駅に届け出たという。
一方、水道局には同日午後2時ごろ、県外の男性から「個人情報が記載された書類を電車内で見つけた」と連絡があった。連休明けの6日、市原支所長が拾った男性と会い、直接回収した。
この書類は、水道料金の滞納状況を調べるため、今年3月に同局がプリントアウトしたものの1部で、職員は一時紛失した4枚を含む計7枚を処分しないまま保管。自宅に持ち帰り、裏側を私的な印刷に使った。
同局は「1枚に記載された個人情報が3人程度と少なかったため、気軽に『再利用』してしまったようだ。今後は個人情報にかかわる書類は、使用後必ずシュレッダーにかけるよう徹底したい」と話している。【吉岡宏二】
5月10日朝刊
(毎日新聞) - 5月10日16時25分更新
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