2005年05月09日(月) 15時49分

「創価学会に迎賓館計画」　架空話で１．４億円詐取　７人逮捕、みずほ銀から融資（産経新聞）

　架空の創価学会の迎賓館建設計画を持ちかけ、みずほ銀行から一億四千万円の融資をだまし取ったとして、警視庁捜査二課は詐欺容疑などで、東京都国立市中、健康食品販売会社経営で元創価学会員、川村克彦容疑者（５３）ら計七人を九日までに逮捕した。川村容疑者は創価学会の池田大作名誉会長の秘書をかたるなどして担当者を信用させており、被害総額は約十五億円に及ぶとみられる。
　調べでは、川村容疑者らは平成十五年十一月ごろ、みずほ銀行国分寺支店の支店長に対し、創価学会迎賓館を建設するという架空の計画を持ちかけ、「土地の取得は迎賓館を運営する健康食品販売会社が請け負う」と偽って融資を依頼。偽造した食品会社の納税証明書などを同支店に提出して担当者を信用させ、約一億四千万円の融資をだまし取った疑い。
　川村容疑者は融資の申し込みの際、「本件事業は創価学会本部の意向の事業で、食品会社は会員のみに販売していて来期の売り上げは四百億円ぐらいになる」などと創価学会とのつながりを強調していたという。
　捜査二課では川村容疑者らが迎賓館計画以外にも、同容疑者の親族の元創価大学教授が同大の学生用アパートを建設する計画があると偽って、八王子市内の用地取得費用として、みずほ銀行から約九億六千万円をだまし取った疑いもあるとみて追及する。
　川村容疑者は十六年五月に創価学会に対し退会届を出していた。池田名誉会長の秘書をしたことはないという。
　創価学会広報室は「施設を造るなどの計画はそもそもありえない。当会の名をかたった詐欺行為であり、大変迷惑なことだ」とコメントした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050509-00000036-san-soci