2005年04月29日(金) 07時01分
財務省、長者番付来年度に廃止へ=個人情報の犯罪悪用増え−半世紀の歴史に幕(時事通信)
財務省は28日、高額所得者の氏名と住所、所得税額を毎年5月に公表する所得税の「公示制度」(長者番付)を2006年度に廃止する方向で検討に入った。4月1日に個人情報保護法が施行され、政府部門も個人情報の取り扱いに関して従来以上の慎重さが求められている。プライバシー保護に加え、公示された個人情報が犯罪に悪用される例が近年多発している事態を重視した。
戦後間もない1950年度に始まった長者番付は当初、所得隠しに関する情報収集を狙いとした一種の密告制度の性格を帯びていた。プライバシーをめぐる国民の意識が急速に高まる中で、半世紀余りの歴史を終えることになりそうだ。
(時事通信) - 4月29日7時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000879-jij-pol