2005年04月27日(水) 03時10分
全額払い戻しで和解 スキミング被害で大手2行(産経新聞)
偽造キャッシュカードで預金を他人に引き出されたのは銀行側に責任があるとして、元講談社取締役、鈴木富夫さん(65)=千葉県松戸市=が東京三菱銀行と三井住友銀行に計約三千二百万円の返還を求めた訴訟は二十六日、二行が全額を払い戻すことで、東京地裁(藤山雅行裁判長)で和解が成立した。
訴えによると、鈴木さんは銀行キャッシュカードをスキミングされてデータを盗まれ、何者かが昨年三月、百三十九回にわたり計約三千二百万円を引き出した。鈴木さんは「何度も引き出されたのにチェックもしないのは銀行の責任」として昨年八月に提訴した。
警視庁が一月、ゴルフ場で銀行カードをスキミングして偽造カードを作り、現金を引き出したとしてゴルフ場支配人の男らを逮捕。鈴木さんの銀行カードも男らのグループに盗まれた可能性が高いという。
東京三菱銀行広報室は「個別事案のコメントは差し控える」、三井住友銀行広報部は「詳細は差し控えるが、偽造カード被害に対する当行の補償方針に従い、支払うことにした」としている。
(産経新聞) - 4月27日3時10分更新
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