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2005年04月25日(月) 16時50分

県消費生活センター:架空請求相談が1万件突破 ハイテク詐欺横行、浮き彫り /岐阜毎日新聞

 ◇総数1万8392件、初の1万件突破−−前年度の1.3倍、過去最多
 04年度の県消費生活センターへの相談件数は、03年度比1・3倍の1万8392件と過去最多だったことが同センターの調べで分かった。全相談件数のうち架空・不当請求の相談件数は1万1022件(03年度5911件)で約6割を占め、初めて1万件を突破。インターネットや携帯電話の普及に伴うハイテク関連詐欺が横行している実態が浮き彫りになった。
 架空・不当請求では、身に覚えのない請求はがきが突然届き、支払いを強要されたり、パソコンや携帯電話のメールのサイトをクリックしただけで高額な登録料や利用料を請求される。
 架空・不当請求の相談者のうち、実際に現金を支払った人は239人(同134人)で被害額は8872万円(同2765万円)に上った。被害者は男性が8割以上と圧倒的に多く、20〜30代で7割を超えた。1人当たりの被害額も約37万円で03年度の約20万円に比べ高額化している。
 相談内容を販売形態別に見ると、携帯電話のメールやはがきなどによる「通信販売」に対する相談が最も多く、1万2615件と全相談の68・6%を占めた。次いで▽「訪問販売」1827件▽「店舗販売」1704件▽「電話勧誘」1047件——の順だった。訪問販売の件数はここ数年横ばいで推移しているが、通信販売は、00年度755件に比べ約17倍と高い伸びを示している。
 年代別・販売形態別の相談件数を見ると、通信販売に関する相談は、30代が4006件と最も多く全体の32%。次いで40代2763件、20代2549件と続き、20〜40歳代で7割を超えた。一方、訪問販売に関する相談(全1827件)のうち最も多かったのが70代501件(27・4%)で、お年寄りが狙われていることを裏付けている。
 同センターでは▽うまい話にのらない▽「必ずもうかる」という言葉に要注意▽突然の訪問者に警戒——などの対応策を呼びかけている。【式守克史】

4月25日朝刊
(毎日新聞) - 4月25日16時50分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050425-00000008-mailo-l21