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2005年04月23日(土) 09時52分

みちのく銀、全顧客データ紛失 131万件「外部流出なし」河北新報

 みちのく銀行(青森市)は22日、同行の国内の全顧客データ約131万件が記録されたCD—ROMを紛失したと発表した。金融関係者によると、銀行では過去最悪のデータ紛失。CD—ROMには氏名や住所、預金残高などが入れてあった。誤って廃棄された可能性が高く、外部流出は確認されていないという。1日に個人情報保護法が施行されたばかりで、同行は役員を含め関係者を厳しく処分する方針。

 同行の栗田貢副頭取らによると、今月12日、顧客情報の入ったCD—ROM300枚が青森市青葉の同行事務センターから同市勝田の本店に車で搬送された。このうち業務推進部あての3枚の受領書を受け取っていないと、20日にセンターから問い合わせがあり、紛失が判明した。

 業務推進部の女性行員が、担当の男性行員に渡した記憶があるが、男性行員は受け取った記憶がないという。行員約30人から聞き取り調査した結果、机上に置かれたCD—ROMがごみ箱に落ち、一般廃棄物として処理場に運ばれた可能性が高いとした。

 約131万件の大半が3月末時点のデータで、うち約9割が個人情報。氏名、住所をはじめ電話番号、生年月日、年齢、預金残高、貸出金残高など1件につき最大で10数項目の情報が入っているという。

 栗田副頭取は「12日は決算の下方修正を発表した日で、預金流出の懸念があり、業務推進部の担当行員が忙しかった。CD—ROMが外部に流出したとしても、パスワードがあるため情報漏えいの懸念は極めて低い」と釈明し陳謝。電子媒体の授受確認が不明確だったことが原因として、今後はCD—ROMを本店各部に送付せず、事務システム部で一括管理する改善策を示した。

 金融庁は個人情報保護法施行を踏まえ、すべての金融機関に個人情報の管理状況や体制を緊急点検するよう指示、6月までに点検内容を報告するよう求めたばかり。栗田副頭取は「一部の点検を始めたさなかの出来事。責任を痛感している」と語った。
(河北新報) - 4月23日9時52分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050423-00000010-khk-toh