2005年04月23日(土) 13時51分
メディア・JRなどLAN障害、ウイルス対策で不具合(読売新聞)
読売新聞社や朝日新聞社、共同通信社、JR東日本など多くの企業で23日午前、社内LAN(構内情報通信網)などのシステムにトラブルが相次いだ。
読売新聞社では、ウイルス対策会社「トレンドマイクロ」(東京都渋谷区)のソフト「ウイルスバスター2005」関連の不具合が原因で、パソコン約100台が起動できないなどの障害が起きた。新聞発行に影響はなかった。
トレンドマイクロ社によると、23日午前7時半ごろに配信したウイルスバスター2005の更新ファイルを、基本ソフトウエア「ウィンドウズXP サービスパック2」を使ったパソコンにダウンロードすると、処理速度が極端に遅くなるなどの不具合が生じるという。同社は午前11時ごろに新たなファイルを配信したが、午後1時現在、不具合は完全には解消されていないという。同社には、ユーザーからの問い合わせが殺到した。
共同通信社では、午前8時20分ごろから午前11時ごろまで、加盟社向けの記事配信ができなくなった。ウイルスバスターを更新した際にトラブルが発生したという。
朝日新聞社では、社内LANに接続して記事編集などを行うパソコン端末が起動しなくなるなどの障害があった。同社も、障害の起きた端末でウイルスバスターを使用していた。
JR東日本では、旅行関係の商品を扱う「びゅうプラザ」のパック商品、旅行の予約管理システムの端末が、営業開始の午前10時から起動しなくなり、約1時間後に復旧。電車の運行や発券に大きな影響はなかった。
(読売新聞) - 4月23日13時51分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050423-00000105-yom-soci