2005年04月21日(木) 11時51分

＜ドコモ＞顧客情報流出事件、元派遣社員を逮捕　警視庁（毎日新聞）

　ＮＴＴドコモ（東京都千代田区）から携帯電話の顧客情報約２万４６００件が流出した事件で、警視庁捜査１課と高輪署は２０日、社内からデータを取り出したとして、荒川区東尾久２、元派遣社員、竹村芳孝容疑者（４１）を威力業務妨害容疑で逮捕した。竹村容疑者はセキュリティールームのパソコンへのアクセス権限を悪用していた。
　調べでは、竹村容疑者は今年初め、港区内の同社施設に設置されたセキュリティールーム内のパソコンから、顧客の名前、住所、携帯電話番号、一般加入電話番号を抜き出し、報道機関に２月、個人データの一部を郵送して社内調査をさせるなど、ＮＴＴドコモの業務を妨害した疑い。データの真偽照会を受けた同社は２月、同署に被害届を出し、データ流出を公表した。
　抜き取られたデータは、新潟県中越地震の被災地が対象の料金減免措置を受けていた２万１９４３人分と、第３世代携帯電話「ＦＯＭＡ」の特定のデータ通信サービスを昨年１２月１〜２３日に利用した関東甲信越の顧客２６９１人分の２種類のリストだった。
　セキュリティールームで個人データを閲覧できるパソコンを使用できるのは社員ら計２５４人。入室時に目の虹彩で本人確認され、６台の監視カメラで２４時間入退室をチェックしていた。このコンピューターに外部からアクセスするのは不可能だったといい、同課は内部関係者がデータを抜き取ったとみて捜査していた。【長谷川豊】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050421-00000059-mai-soci