2005年04月20日(水) 20時33分
「報道の責任重い」と祖父 名誉回復の困難さ訴え(共同通信)
「報道の自由には重い責任を伴うことを忘れたマスコミが多すぎる。私人がいったん報道被害に遭えば回復は難しい」。東京都文京区の女児殺害事件の報道をめぐる訴訟で出版社側と遺族の和解が成立したことを受け、女児の祖父、松村恒夫さん(63)が20日午後、都内で記者会見し、名誉回復の重要性を訴えた。
和解条件は、検証・謝罪記事の掲載と、電車中づり広告での告知まで盛り込んだ。「前例のない措置だが、これでも世間の偏見をなくすには不十分」と原告代理人の京野哲也弁護士。松村さんも「マスコミの被害をマスコミを通じてしか回復できないのはじくじたる思いだ」と複雑な表情だった。
(共同通信) - 4月20日20時33分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050420-00000181-kyodo-soci