2005年04月20日(水) 22時39分
松下製温風機で中毒事故3件、小6死亡…ホースに亀裂(読売新聞)
松下電器産業は20日、1988〜90年に製造・販売したFF(強制給排気)式石油温風機で、今年1月から4月までに3件の一酸化炭素中毒事故が発生し、症状を訴えた7人のうち小学6年の男児(12)が死亡したと発表した。
機内のゴム製ホースが老朽化して亀裂が入ったことなどで、不完全燃焼が起きたのが原因と説明している。
事故を起こした「OK—3527」と「OK—3527HA」の2機種、計9330台を始め、85〜92年に製造した25機種(放射熱方式ヒーターも含む)、計約15万2000台の部品を無償で点検・交換する。
同社によると、今年1月5日朝、福島県伊南村のペンションで、宿泊していた千葉県多古町の父子が倒れているのが見つかった。男児は死亡、父親も一時、意識不明となり、現在もほぼ寝たきりの状態という。福島県警が温風機を押収して原因を調べている。
同社が同型機31台を回収して調査したところ、9台で、燃焼装置に空気を送り込むホースに老朽化による亀裂が見つかった。亀裂から空気が漏れて不完全燃焼が起き、一酸化炭素が室内に流れ出したらしい。製品の品質保証期間は通常、7年という。
林義孝常務は20日、大阪市内で会見し、「遺族や被害者に深くおわびし、誠心誠意、補償させていただきたい」と謝罪した。
問い合わせはフリーダイヤル(0120・872・773)へ。
(読売新聞) - 4月20日22時39分更新
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