2005年04月19日(火) 20時45分
シマンテック、個人ユーザー向けの統合型スパイウェア対策ツールを発表(CNET Japan)
Symantecは米国時間18日、個人ユーザー向けのスパイウェア対策ツールを発表するとともに、そのテスト版をリリースした。このツールはまもなく同社のセキュリティパッケージ製品に追加されるもの。
Symantecは自社のウェブサイトで、同ツールのベータ版を公開した。無償でダウンロードできるこのスパイウェア防止アプリケーションは6月1日ごろに予定される正式版リリース時まで公開されている。Symantecでは、正式版を同社の「Norton Internet Security AntiSpyware Edition」の一部としてリリースすることになっている。
同社が無償評価版を一般に提供する最大の理由は、無償で出回っている他社のスパイウェア防止ツールと自社製品を比較してもらうためだ。スパイウェアとは、ユーザーが気づかないうちにマシン内部に侵入し、ユーザーのインターネット上の行動を監視したり重要な個人情報を盗む悪質なプログラムの総称。
Microsoftを含む多くの企業が、個人ユーザー向けのスパイウェア対策ツールを無償で提供しているが、Symantecは自社の製品に代金を支払うだけの価値があることを証明したいと考えている。スパイ対策ツールを含む「Norton Internet Security 2005」の価格は79.95ドル(予想小売価格)で、同社の既存アプリケーションパッケージより10ドル高くなる。
SymantecのKraig Lane(グループ製品マネージャ)は、このスパイウェア対策ツールがNorton Internet Securityと統合されていることや、スパイウェアの侵入をファイアウォールの段階で阻止できることから、顧客は納得して有料でも使い続けると語った。
「このツールを単独の製品として提供することもできた。だがユーザーはコンピュータの安全を確保するために通常2〜3種類のソフトウェアを必要とすることが多い。顧客からは、(各セキュリティ製品の)スキャンを忘れずに実行することにうんざりしているという声も届いており、また彼らは単体で動くスパイウェアフィルタの場合、ある種のプログラムの通過を許してしまうことも知っている」(Lane)
Laneによると、Symantecのスパイウェア対策技術は、自分の送り主にデータを送り返すプログラムをすべてファイアウォールの通過時にスキャンするという。そしてこの段階で、ほとんどのスパイウェアを食い止めることから、スパイウェアがコンピュータにインストールされてからそれを探す他社のプログラムと比べ、優れた保護機能を提供できるという。
「スパイウェア対策ツールを統合パッケージに組み入れ、あらゆるスパイウェアをファイアウォールの段階で遮断するため、顧客は1度で複数の問題を解決できる。一般ユーザーは1度にできるだけ多くの脅威を防ぎたいと考えている」(Lane)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。
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