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2005年04月18日(月) 17時25分

情報モラル:フィルタリング導入家庭は2割未満毎日新聞

 インターネットを使う子供がいる家庭で、フィルタリングソフトを使っている家庭が2割に満たないことが、URLフィルタリングやURLデータベース化事業をしている「ネットスター社」の調査で分かった。2月28日と3月1日の2日間、家庭でインターネットを使う小中学生の子供を持つ20代から40代の親にウエブアンケート方式で聞き、517件の回答を得た。同社は昨年8月にも同様の調査をしているが、今回の回答者は、前回と重複していない。

 URLフィルタリングを導入している家庭は約13%。同社が昨年8月に行った調査結果の約10%からは、わずかに増えたものの、導入していないのは2回とも約80%で変わらなかった。

 必要性については、「必要」45%、「必要だが不信感がある」34%をあわせて79%で、前回の59%より20ポイント増えたが、このうち「必要だが不信感がある」が前回22%から12ポイント増えている。同社は、今回は不信感の理由について調査しなかったが、前回の調査で「親にとって不自由ではないか」「フィルタリングしても、違うブラウザを使えばアクセスできる」といった回答が多かったことから、同様に考えている親が多いのではないかとみている。

 「子供のインターネット利用をどのように確認、または管理したいと思うか」という質問では、「有害サイトや閲覧してほしくないサイトを規制したい」が78%で最も多く、次いで「子供がインターネットを利用できる時間を制限したい」が30%だった。

 また、心配に思っていることを複数回答で聞いたところ、「時間を使いすぎてしまう可能性がある」が66%だったほか、「個人情報を漏洩してしまう可能性がある」が60%、「ウイルス感染の被害にあう可能性がある」57%だった。しかし、「オークション・ショッピング詐欺などのトラブルに巻き込まれる可能性」は31%、「掲示板・チャットなどによる誹謗中傷に関わってしまう可能性がある」37%と低く、危険性についての認識が低いことがうかがえる。

 さらに、家庭でのインターネット利用のルールを「特に決めていない」家庭が38%で、前回の28%から10ポイント増えているほか、「親がそばにいるときだけ、利用できるようにしている」は前回の32%から28%に、「合計利用時間を決めている」も25%から15%に、それぞれ減っていた。

 また、家庭でフィルタリングソフトに求める機能としては、47%が「パソコンに負荷がかからない」、46%が「設定が簡単」を挙げている。同社では、多くの家庭でフィルタリングの必要性は感じているものの、フィルタリングソフトを使うとパソコンに負荷がかかる、設定が難しいという不安を感じており、導入に至っていないとみて、機能を最小限度にしたフィルタリングソフトを、期間限定で無料提供することを決めた。【岡礼子】

家庭向けフィルタリングソフト「みんなでネット グーイ」
http://www.netstar-inc.com/goo-yee/

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20050419k0000m040003000c.html