2005年04月16日(土) 07時04分
個人情報管理把握へ 仙台市教委、教職員アンケート(河北新報)
仙台市教委は、学校現場での個人情報の取り扱い状況を把握するため、教職員を対象にアンケートを実施、個人パソコンの持ち込み状況などについて初の実態調査に乗り出した。学校現場には児童・生徒の成績、健康診断記録など多くの個人情報があり、アンケートを基に具体的な情報管理の方策を探る。
アンケートは、全市立学校と幼稚園の教職員、スクールカウンセラーらを対象に、13日に用紙を発送、22日までに回答してもらう。質問は、「個人パソコンを学校で使っているか」「電子化された個人情報を自宅に持ち帰ったり、自宅で作ったりしたことがあるか」など7項目。
学校現場の個人情報は、児童・生徒やPTA会員の住所録、成績や進路関係のデータなど多岐にわたる。そうした個人情報は電子化され、パソコンなどに保存されているケースがほとんどだ。
市教委は、約4000人いる教諭のうち、少なくとも半数が個人のパソコンを職場に持ち込んでいると推測。一人一人にパソコンを配備するのは予算的に困難で、個人所有のパソコンに頼らざるを得ない状況だった。
市では5日、消防局で管理していた火災情報がインターネット上に流出する問題が起きたばかり。市は、職員が個人所有のパソコンを使って書類を作成していたことにも原因があるのではないかとみて、庁内に約290台ある個人パソコンは撤去している。市教委は「個人情報の管理状況を把握することが、漏えい対策の第一歩。早急に実態を把握し、対策を検討したい」と話している。
(河北新報) - 4月16日7時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050416-00000012-khk-toh