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2005年04月15日(金) 00時18分

「有機JASマーク」偽装発覚…殺虫剤検出で読売新聞

 埼玉県と神奈川県の野菜、果物卸売業者が、化学肥料や農薬を一定期間使わずに作った「有機農産物」にだけ付けることのできる「有機JASマーク」を、そうではないレモンやオレンジに付けて出荷していたことが14日、農林水産省の調査でわかった。

 同省は、日本農林規格(JAS)法に違反するとして、これらの業者の、有機JASマーク表示業者としての認定を取り消す方針。

 問題の業者は、埼玉県三郷市の「ユー・アイ・コーポレーション」と、横浜市の「高永」。

 同省によると、ユ社は2003年4月〜04年8月の間、有機農産物ではないレモン90万個に有機JASマークを付けて出荷。高永は03年6月〜04年9月、同じようにしてオレンジやレモン、グレープフルーツ計25万個を出荷していた。

 同省が実施した店頭調査で、有機農産物では使われるはずのない殺虫剤が微量ながら検出され、立ち入り検査で不正が発覚した。ただ、出荷された果物は、一般の農産物としての品質には問題がないという。

 2社は、輸入業者などから仕入れた有機農産物の果物を小分けにして、有機JASマークを付けて出荷する「小分け業者」の認定を受けていた。
(読売新聞) - 4月15日0時18分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050414-00000115-yom-soci