2005年04月15日(金) 03時05分
<ワンクリ詐欺>4億6000万円使途不明 社長極秘管理か(毎日新聞)
携帯電話のアダルトサイトを閲覧した利用者に架空の料金請求が繰り返されるワンクリック詐欺事件で、2月までの約1年間にグループが集めた約6億6000万円のうち、約4億6000万円が使途不明になっていることが大阪府警捜査2課の調べで分かった。関係先の家宅捜索で帳簿類は見つかっていないといい、グループトップのアダルトサイト運営会社社長、中西俊昭容疑者(40)=組織犯罪処罰法違反容疑で指名手配=が集めた金を極秘管理していたとみて行方を追っている。
調べによると、グループ傘下の「支店」は関西に八つあり、各「支店」は1カ月平均約1000万円を稼いでいた。グループの「本店」には現金で上納され、3割は人件費などの必要経費として「支店」に分配されていたが、残り約4億6000万円は「本店」の収益となっていた。
捜査2課がパソコンや書類など約150点の押収物を分析したところ、帳簿類など財務関係の資料は残っていなかった。グループの「部長」で無職、岩阪達也容疑者(40)=同容疑で逮捕=らも調べに対し、「収益金の使途は知らない」などと供述しているという。捜査2課は、中西容疑者が記録に残さずに管理していた可能性が高いとみて、金の流れについて解明を進めている。【福田隆、江畑佳明】
(毎日新聞) - 4月15日3時5分更新
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