2005年04月15日(金) 10時44分
盗難キャッシュカード被害への対応も金融庁研究会に検討指示=金融担当相(ロイター)
[東京 15日 ロイター] 伊藤金融担当相は、閣議後の記者会見で、金融庁研究会に対し、補償の問題を含めた盗難キャッシュカード被害への対応についても検討するよう要請する方針を明らかにした。
盗難被害についても偽造被害と似ている側面があり、それぞれを区別する必要はない、とする指摘を踏まえた対応。伊藤担当相は、「可能な限り速やかに最終結論を得たい」と語った。
金融庁研究会は、偽造キャッシュカード被害をめぐる防犯対策と、金融機関の補償のあり方について検討。3月31日の中間とりまとめでは、偽造だけでなく、盗難されたキャッシュカードによる被害についても「さらなる検討が必要」と指摘していたが、被害状況が多様で、一律の対応が難しいことなどから、具体的な検討項目は公表していなかった。
金融庁では、4月中に最終的なとりまとめ作業を終える方針だったが、これに伴い、作業は一定期間ずれ込む見通し。
伊藤担当相は、カネボウ<3102.T>の粉飾決算問題にも言及、「証券市場の信頼を確保するためには、適切な情報開示が非常に重要」と強調した。
(ロイター) - 4月15日10時44分更新
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