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2005年04月14日(木) 11時57分

不当な金品要求、企業の4割経験…警察庁外郭が調査読売新聞

 過去に、えせ同和やえせ右翼、暴力団などから、不当な金品や契約を迫られたことのある企業が40%に上ることが、全国1724社を対象にした警察庁の外郭団体「全国暴力追放運動推進センター」のアンケートでわかった。

 要求を受けた企業のうち83・5%が「拒否した」と回答したが、7・1%にあたる49社は要求に応じており、1社は、相手に渡した金額について「1億円以上」と答えている。

 不当な要求を受けた企業は690社で、うち60・6%が「昨年1年間に受けた」と回答。要求された相手(複数回答)は、えせ同和(61・2%)、えせ右翼(53・9%)、暴力団(17・4%)、暴力団関係企業(12・3%)の順だった。

 要求の内容別では、「機関誌の購入」と答えた企業が360社で全体の52・1%を占めたが、相手が暴力団の場合は「製品の欠陥・クレーム」(37社)、暴力団関係企業の場合は「下請け契約の締結要求」(20社)が、それぞれ最も多かった。

 昨年1年間に役員や社員個人に不当要求があったとする企業も649社に上り、内容別(複数回答)では、身に覚えのないアダルトサイトの代金など「架空請求」が最多の77・3%で、「個人的なスキャンダルの口止め料」(46・7%)、「債務履行要求」(15・3%)と続いた。

 一方、警察庁のまとめによると、昨年末時点の全国の総会屋は約370人で、一昨年同期より約20人減少した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050414i404.htm