2005年04月12日(火) 07時52分

京都府、幹部から初聴取　聖神中央教会、性的暴行事件（京都新聞）

　聖神中央教会（京都府八幡市）の主管牧師永田保容疑者(61)による女児暴行事件を受け、京都府は１１日、教会幹部から事件後初めて任意で事情を聴いた。同教会については事件前にも、強引な寄付集めや勧誘活動をしていると府に苦情が寄せられていた。府は捜査状況を見ながら、教会運営に問題がなかったか情報収集を進める。
　府内の宗教法人を所管する府文教課によると、担当者が同日午後、府庁で教会幹部と１時間半ほど面談。新聞やテレビで報道されている事件の内容や強引な勧誘の実態などの事実確認を行ったという。
　聖神中央教会では、収入の１０分の１の寄付を求めたり、「クレジットカードで借金して３０万円を作るように」と要求があったと、脱会信者らが話している。
　また、１９９５年の宗教法人法改正で、他府県に施設を設けた場合、文部科学省に届け出が必要だが、教会は全国各地に支部を設けて活動しているのに、６年前から府の指導にかかわらず届け出をしないでいる。
　府は「やりとりの詳細はコメントできない。支部の現状については早急に報告を求めた」としている。
　宗教法人法では、著しく「公共の福祉に反する」と判断される宗教法人に対して、文部科学省の審議会に諮った上で裁判所に解散を申し立てることができると規定。しかし、府は現段階で「少なくとも裁判で有罪判決が出るまでは解散手続きの作業にはならない」と慎重な姿勢を見せている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050412-00000001-kyt-l26