2005年04月12日(火) 23時26分
違法コピーソフト+正規製品の偽造ラベルで販売する業者などを一斉提訴(MYCOM PC WEB)
米Microsoftは、違法にコピーされた同社のソフトウェア製品を販売したとして、米国内の8社を一斉に提訴したことを明らかにした。今後も海賊行為に対しては、断固たる姿勢で臨んでいく方針が示されている。
同社は、コンピュータソフトウェア著作権保護団体のBusiness Software Alliance(BSA)が公表した、米国内のコンピュータ上で使用されているソフトウェアのうち、正規のライセンスを受けていない、海賊版のソフトウェアが22%を占めるとのデータを紹介しつつ、違法コピーソフトの低価格販売が、正規製品の販売業者が営むビジネスに大きな被害をもたらしていることに対する懸念を表明している。同社上級弁護士のBonnie MacNaughton氏は「正規のライセンス製品の販売業者は、ユーザーを騙して違法コピー製品を安価に販売する業者に市場を奪われているとの苦情を申し立てて、この問題の解決を求めてくる」とコメントした。
こうした状況を受けて、同社は1997年以来、市場に流通する海賊版ソフトウェアの販売拠点を突き止めて、正規ライセンス製品の使用などを指導する活動を続けており、昨年11月には、警告を受けても海賊行為を中止しようとしない悪質な業者の一斉提訴にも踏み切っている。今回、同社は新たに、警告に応じようとしなかった、米国カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州、ニュージャージー州、アラバマ州、ロードアイランド州の8社を相手取り、Windows 95/98/2000/Me/XPや、Office 97/2000/XP、SQL Server 2000などの違法コピー製品を販売したとする訴えを起こしたという。
米国では、ソフトウェア製品が正規のライセンスを受けていることを証明する「Certificate of Authenticity(COA)」ラベルを、違法コピー製品などとセット提供して、海賊版を本物のように見せかける犯罪行為を禁じる「Anti-Counterfeiting Amendments Act of 2003」法案が昨年12月に発効しており、今回の発表でも、著作権および商標権の侵害に加え、同法案に基づく提訴が行われたことが明らかにされている。
(湯木進悟)
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BSA
http://www.bsa.org/
Microsoft
http://www.microsoft.com/
(MYCOM PC WEB) - 4月12日23時26分更新
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