2005年04月12日(火) 20時21分
三菱・コルトなど4車種リコール、最初の事故から4年(読売新聞)
三菱自動車は12日、「ギャラン」「コルト」など4車種で、ファンの配線部品などに3件の欠陥があったとして、計約27万4000台のリコール(回収、無償交換)を国土交通省に届け出た。
うち1件の欠陥では2001年以降、部品の過熱で手や足にやけどを負う事故が2件起きていた。
同社は先月30日、社内調査結果を公表し「欠陥隠し」問題にケジメをつけたばかり。最初の事故発生からリコールまで4年間もかかったことについて、国交省は「欠陥への対応が全般的に遅い」と批判している。
ギャランなどが対象の配線部品の欠陥では、助手席の足元にある部品が過熱。2件のやけど事故を含む計35件の不具合が発生していた。だが三菱自は「ケガの程度が軽微」として処理を遅らせ、リコールを決めたのは今年1月だった。
一方、コルトは、シフトレバー部品の製造不良でカギが抜けなくなる不具合が2003年以降、98件発生。三菱自は昨年11月にリコールを決めたが、「事故につながらない」としてすぐに実施せず、フロントライトが点灯しなくなる別の欠陥と一緒に届け出た。この結果、この半年間だけでカギが抜けなくなるトラブルが38件も起きていた。
三菱自の益子修社長は12日、「原因究明と対策品の準備に時間を要した。お客様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。
(読売新聞) - 4月12日20時21分更新
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