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2005年04月11日(月) 12時52分

牧師婦女暴行:被害者の会、教会本部の仮差し押さえ申請毎日新聞

 京都府八幡市の宗教法人「聖神中央教会」代表の牧師、金保容疑者(61)による信者への婦女暴行事件で、被害者の会(村上密代表)は11日、被害者への賠償金請求のため教会本部施設などの仮差し押さえ申請を裁判所に提出していたことを明らかにした。村上代表は「立場の弱い子どもたちの人権を守るスタートとしたい」と語った。また教会の会計収支など運営実態が多くの信者に知らされていなかったことも判明した。

 同会によると、賠償金請求と教会の活動自体を弱体化することを目的に仮差し押さえ申請を先週行ったという。受理されれば、12日にも詳細な申請内容を公表する。

 また、運営実態は一部の幹部にしか知らされず、収支報告書などを見た一般の信者はいなかったという。村上代表は「宗教法人では一般的に、活動報告や予算報告が信者に知らされるが、聖神教会では全くされていなかった」と指摘した。

 このほか、複数の元牧師の証言で、教会が同府久御山町に移転した00年ごろから不透明な運営が始まり、また金容疑者が信者に対して権威主義的になったり独自の「悪魔論」を展開し始めたのもこのころからだという。その後、多額の献金を信者に要求し始め、1回4000円から5万円のセミナーを頻繁に開催し、昨年には受講料30万円のセミナーを開催しようとしたこともわかった。

 被害者の会は今年2月、教会幹部4人と会談し、暴行事件の事実や教会運営の問題などを指摘したが、教会側は否定したという。【松田栄二郎、加藤小夜】

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050411k0000e040058000c.html