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2005年04月08日(金) 15時16分

<牧師暴行事件>被害者30人以上か カード作らせ献金も毎日新聞

 京都府八幡市の宗教法人「聖神中央教会」代表の牧師、金保容疑者(61)による信者の少女への婦女暴行事件で、信者への暴行は14年前に始まり、被害者は30人以上に上る可能性が8日、関係者の証言で浮上した。信者の大半にクレジットカードを作って現金を引き出し献金するように指示していたことも判明した。
 ■当初は成人女性に
 「被害は20人を下らず、30人を超える可能性もある」。今回の事件で、被害少女らからの相談などをまとめた「被害者の会」代表のアッセンブリー京都教会(京都市下京区)の村上密牧師は、被害の広がりを指摘する。
 金容疑者が信者の女性への性的暴行を始めた当初は成人女性が対象だったが、その後、年齢層が下がっていったという。金容疑者は、教会の集会で集まった女性信者に対し、休息の合間に牧師室へ呼び出して乱暴していたという。
 ■「30万円引き出せ」
 教団は昨年12月ごろ、信者約170人の集団脱会があり、資金繰りが悪化。教団幹部は今年2月ごろ、信者に対し「1人1人がクレジットカードを作り、現金30万円を引き出してそれぞれ献金するように」と指示していた。
 教団はこれまで、1人3万円の受講料でセミナーを何度も開催。信者が「お金がない」と断ると、金容疑者が「信仰がないのか」と脅し、現金を集めていたという。なかには預金通帳のお金を全額献金させられたり、数千万円献金した人もおり、資金は本部を設立した際の土地・建物の購入費の返済などに充てられたという。
 ■口止め
 金容疑者は事件を隠そうと企て、被害を受けた少女に直接、国際電話で口止めもしていた。
 国際電話は今年初めで、金容疑者は米国へ伝道旅行に行った際、被害少女とのトラブルが持ち上がったことを知り、日本の教会にいた幹部へ電話。その時、被害少女に対し「今回のことは黙れ。それが教会を守ることだ」などと話したという。
(毎日新聞) - 4月8日15時16分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050408-00000069-mai-soci