2005年04月08日(金) 13時32分
被害児「事実話して」 聖神中央教会性的暴行(京都新聞)
京都府八幡市の新興宗教法人「聖神中央教会」の主管牧師永田保容疑者(61)による女児暴行事件で、被害に遭った児童が永田容疑者の逮捕後「(容疑者は)事実を話してほしい」「逮捕されたのになぜ笑っているのか」と話していることが8日、分かった。また京都府警捜査一課と八幡署は、永田容疑者がたびたび少女らを連れて海外へ旅行していた際、同様の暴行を加えていた可能性があるとみて調べている。
被害者の会によると、児童は報道を通して逮捕時の永田容疑者の表情を見た際、感情を出すよりも、永田容疑者の様子に対して疑問が浮かんでいる状態だった。
教会に寝泊まりしている少女に性的暴行を加えたほか、多数の信者がいる昼間でも、集会の合間に「休憩」と称して児童を呼び出していたという。
被害者の会はまた、永田容疑者は10数年前から成人女性に対する暴行を始めて以降、次第に被害者が増えたといい、被害者が実態などを明らかにした共同声明を来週中に公開することを明らかにした。
■信者に献金強要
被害者の会は8日、教会が信者に要求していた寄付について、将来的に損害賠償を求めて民事訴訟を起こすことを検討していることを明らかにした。会によると、数1000万円を寄付した家族もあるという。
元信者によると、聖神中央教会は「新教会堂を建設する」などという目的で、寄付を要求。「もっと出せ、まだ神は喜んでいない、といってどんどん要求する。娘は400万円の借金をつくって自己破産寸前までいった。退職金を全部献金したうえ、自宅を売り払った人もいる」と話す。
聖神中央教会はまた、永田容疑者の少女への暴行が教会内で明らかになり、約170人の大量脱会があって以降、信者にカードを作らせ、借金をさせて、ひとりあたり30万円を寄付させるなどしていたという。宗教法人を所管する京都府文教課にも「献金を強要されている」との苦情が寄せられていた。
被害者の会の代表は「(脱会信者が)経済的被害を被害と理解するのには時間がかかるの。現時点ではないが、損害賠償請求が必要だと考えている」と述べた。
(京都新聞) - 4月8日13時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050408-00000014-kyt-l26