2005年04月07日(木) 20時59分
グローバリー、自己売買取引の収益を簿外処理(読売新聞)
商品先物取引大手のグローバリー(名古屋市東区)は7日、11年間にわたり、商品先物の自己売買取引の収益を簿外で処理していたとして、立ち入り検査をした経済産業省と農林水産省から、商品取引所法(法定帳簿の作成等の義務)違反の指摘を受けた、と発表した。
さらに、自己売買取引は、顧客名義の口座を使って行われており、経産省などでは、同法違反で行政処分を検討している。
同社の女子陸上部には、昨年のアテネ五輪女子マラソンの金メダリスト、野口みずき選手らが所属している。
同社によると、1993年度から2003年度にかけて、顧客の名義を使用して、自己取引に使用する口座を作成。自己取引により年5000万円から2億6000万円の収益を上げていたが、この収益を損益計算書に記載せず、簿外で処理していた。
これを受け、名古屋証券取引所は7日、同所2部上場のグローバリーの株式を監理ポストに割り当てた。確認の結果、公益または投資家保護を損なう恐れがあると認められた場合、上場廃止になる。
(読売新聞) - 4月7日20時59分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050407-00000514-yom-soci