2005年04月01日(金) 03時04分
<小学校校長>模造刀振り回し「がまの油売り」 東京・町田(毎日新聞)
東京都町田市の小学校で昨年11月、50代の男性校長が、全校児童の前で日本刀の模造刀で大根を切る「演技」をしていたことが分かった。市教委の山田雄三教育長は「校内の刃物持ち込みに過敏になる中、慎重さを欠く行為」として校長に注意し、近く都教委に報告する。校長は事実関係を認めたうえで「そこまでやる必要があったかと強く反省している」と話している。
市教委と校長によると、昨年11月8日、校長はグラウンドで行われた朝会に紺色の剣道着とせった姿で現れ、「がまの油売り」の口上を実演。さらに居合用日本刀の模造刀(刃渡り約80センチ)を数回振り、長さ約20センチの大根を切った。児童とは6〜7メートル離れていたという。
長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件を受け、同校では児童に校内へのカッターナイフの持ち込みを禁じ、はさみなどの管理を徹底させていた。教職員や保護者から「模造刀とはいえ、刃物を使うのは好ましくない」などと批判の声が上がり、市教委が事実関係を調べていた。
校長は「間近に控えていた劇や歌などを披露する学習発表会に向けて動作や声の出し方を教えたいと思った」と釈明している。【工藤哲】
(毎日新聞) - 4月1日3時4分更新
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