2005年03月30日(水) 16時16分
みずほ銀顧客情報27万人分紛失 167支店 不正利用の形跡なし(産経新聞)
みずほ銀行は三十日、全国の支店を調査した結果、約二十七万人分の顧客情報が紛失していることが分かったと発表した。紛失していたのは、顧客名や口座番号などが記載された内部資料や投資信託取引などの申込書など。みずほ銀は顧客情報が不正に利用された形跡がないことなどから、外部流出の可能性は低いとしている。
みずほ銀は四月の個人情報保護法全面施行を前に、昨年十二月から全国の支店で資料の保管状況を調査。その結果、百六十七支店で、顧客の氏名や口座番号、取引金額などが記載された資料、約二十七万人分の顧客情報が見つからなかった。
資料別では、顧客名などを記した「COM」と呼ばれるフィルムが全体の97%。そのほかは、小切手などの情報を記したマイクロフィルムや、カードローンや投資信託の取引申込書などだった。また、顧客の名前と住所が同一の書類に記載され、個人が容易に特定できる資料も約千五百件あった。
支店別でみると、広島県の福山支店で約七万千人分、東京都杉並区の浜田山支店高井戸出張所で約六万三千人分の顧客情報がなくなっている。
みずほ銀によると、これまでのところ、これらの顧客情報が不正要求などに利用された形跡はないという。
◇
みずほ信託銀行は三十日、本店と福岡、鹿児島両支店で顧客情報約六千九百件を記録した媒体を紛失した、と発表した。口座番号や残高は記録されているが、名前や住所、電話番号などは一切含まれないという。
(産経新聞) - 3月30日16時16分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050330-00000025-san-bus_all