2005年03月29日(火) 07時05分

ビジュアル法廷に備え　裁判員制度にらみ訓練　盛岡地検（河北新報）

　事故現場の状況などを視覚的に説明できるパソコンのソフト機能を使いこなそうと、盛岡地検が内部での会議などを利用して「訓練」に努めている。裁判員制度の導入をにらみ、公判のビジュアル化に対応するのが狙いだという。

　職員は画像や文字を表示し、ビジネスのプレゼンテーションなどに多用されているマイクロソフトの基本ソフト「パワーポイント」の操作を研修。会議などで使用し、将来的な法廷での実用化に備えている＝写真＝。

　パワーポイントなどの機能を法廷で使えば、口頭の説明ではイメージしにくかった交通事故、事件現場の状況などが一目で分かるようになる。

　同地検によると、裁判所や弁護人の了解が得られれば公判で利用することはできるが、全国的に実施しているところはほとんどないという。

　盛岡地検の村上満男次席検事は「市民に分かりやすい立証が求められ、ゆくゆくは法廷でもこういう視覚的な方法を取ることになる。盛岡地検としては早い段階で実践したいと考えており、内部でも積極的に活用していく」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050329-00000005-khk-toh