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岩崎局長は、運航担当者と機長らの出発前の打ち合わせの様子をチェック。管制官との交信内容の確認や客室乗務員との連絡など、最近のミスの事例を具体的に踏まえて意見交換するよう指示した。
岩崎局長は「一連のトラブルは機械的なものもあるが、ヒューマンファクター(人的要因)が多い。人同士のやりとりの中でチェックすることが重要だ」と感想を述べた。
客室乗員部や本社(東京都品川区)の運航統制室なども査察した。
国交省は、鉄道と航空で事故やミスが続いたため、航空二十二社、鉄道二百三事業者のほか、防衛庁を含む航空管制機関に対し、四月末までに安全体制を総点検するよう通達。特に航空事業者は全社を査察する予定で、二十九日には全日空を査察する。
新千歳空港で一月、日航機が管制指示に違反しながら社の上層部に報告がなかったことから、迅速な情報伝達の体制が整っているかどうか点検。運航や整備などの現場では、規定順守や教育訓練の状況などを確認する。
国土交通省が航空事業者全社を対象に査察を始めたのは、日航で相次いだトラブルに人為的なミスが目立った点を重視したためだ。
新千歳空港で一月、管制官の許可を得ずに離陸滑走を始めた機長らは「出発が遅れたことや降雪で翼に雪が積もる心配があったため『急ぎたい』との気持ちから離陸許可を受けたと思い込んだ」と説明した。
三月に緊急脱出用スライドのスイッチを切り替えないまま羽田−札幌を運航した客室乗務員は、責任者が切り替え確認の指示を出すことを失念した上、他の乗務員も指示がないことに気付かなかった。直前の二月に、機長への切り替え報告の手順が変わっていたことも一因とみられる。
一方、国際線で二件続いた部品の脱落はいずれも飛行に支障はなかった。航空関係者によると、脱落は年に数件あるという。
福島空港で着陸時に、機体後部の衝撃防止装置が滑走路と接触したトラブルも、関係者は「尻もちを防ぐ装置が正常に作動した」としており、国交省は「事故につながるような異常運航ではなかった」と話している。
<日航の主なトラブル>新千歳空港で管制官の許可を得ず旅客機が離陸滑走を始めたほか、貨物専用ジャンボ機の主脚に旅客機用部品を付け8年以上運航したことが2月に判明、それぞれ厳重注意を受けた。3月にも、韓国で管制官の意図に反し滑走路に進入したり、国内線で緊急脱出用スライドのスイッチを切り替えずに運航するミスが続き、国土交通省から事業改善を命令された。その後も、成田着の国際線で部品が脱落するなどトラブルが相次いだ。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050328/eve_____sya_____006.shtml