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2005年03月28日(月) 21時00分

BSE全頭検査緩和を容認 専門調査会共同通信

 大勢の報道陣を前に記者会見する食品安全委員会プリオン専門調査会の吉川泰弘座長=28日午後、東京・永田町    国内の牛海綿状脳症(BSE)対策見直しを審議する食品安全委員会プリオン専門調査会(座長・吉川泰弘東京大教授)は28日、全頭検査から生後20カ月以下の牛を除いても食肉のBSE汚染リスクの変化は「非常に低いレベルの増加にとどまる」として、厚生労働省と農水省が諮問した見直し案を容認する答申案を取りまとめた。
 これにより国内初のBSE発生直後の2001年10月に始まった全頭検査の緩和が事実上決まり、米国産牛肉の輸入再開に向け前進した。ただ輸入再開に当たっては米国産牛肉の安全性を食品安全委があらためて評価するため、解禁は夏以降になる見通し。
 全頭検査緩和の実施は、一般からの意見聴取や関係省令改正を経て、5−6月になりそうだ。政府は自主的に全頭検査を続ける自治体に3年間、検査費用を全額補助する方針で、国内の全頭検査体制は実質的に続く。
(共同通信) - 3月28日21時0分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050328-00000231-kyodo-soci